小学生は大人比べて、体に柔軟性がありますが、最近はストレッチが苦手な選手が増えています。
小学生にとってのストレッチの効果と習慣付けの方法を説明したいと思います。
ストレッチ運動の効果
厚生労働省の情報によると「ストレッチングとは意図的に筋や関節を伸ばす運動」とされています。
体の柔軟性を高める効果を期待して、準備運動としてストレッチ運動が実施されています。
またストレッチ運動には筋温や体温を高める効果があるため、ウォーミングアップとして効果があります。
小学生にとってのストレッチ運動
大人に比べて体温が高く、柔軟性の高い小学生にとって、ストレッチ運動の効果を実感することが少なく、ただ「痛い」運動の認識が多いのが実情と思います。
そのため、練習前、試合前の準備運動で行うストレッチ運動に真剣味が足りないのは仕方がないと考えています。
とくに「怪我の防止」の効果は、怪我の経験の少ない小学生にとって「響かない」効果になります。
小学生に響くストレッチ運動の効果
野球が好きな小学生は、野球が上手になりたい気持ちは共通しています。
ストレッチ運動の効果を「プレーのレベルアップ」として伝えると響くことがあります。
「可動域を大きくすることでダイナミックなプレーができるようになる」など、プレーのレベルアップにつながる形で伝えると、目の色が変わる選手がいます。
例えば、手が届かなかったゴロが柔軟性が高まることで捕れるようになるなど、体の柔軟性が高まることの具体的な効果を伝えると、ストレッチ運動の効果を理解してくれることが多いです。
テレビを見ながらストレッチ運動
ストレッチ運動は、グランドでやる必要はありません。
むしろ室内、カーペットや畳の上などの柔らかい場所で実施するほうが、痛みの軽減効果が高いです。
また、「ながら」運動でも効果があると考えます。テレビを見ながらでも、十分に効果を見込むことができます。
特にCM中にストレッチ運動をすることがオススメです。
CMは通常15秒、番組中のCMの多くは15秒のCMが4本流れて、合計1分間です。
この1分間だけ、ストレッチすれば良いわけです。
1分間の「時間長さ」、1時間番組の中でCMの1分間が3、4回ある「回数」と、手頃な条件が揃っており、小学生にとってちょうどよいと思います。
まとめ
ストレッチ運動には、体の柔軟性を高める効果の他、ウォーミングアップの効果を期待することができます。
小学生にとって、ストレッチ運動の効果を理解することは難しいですが、「プレーのレベルアップ」の面で効果を理解することができます。
ストレッチ運動は「ながら」で行うことができ、テレビCMの間の時間を活用して、ストレッチ運動を取り入れることがオススメです。
〈この記事について〉
私自身の指導者経験から、少年野球を応援するお母さんの目線での記載になっていますので、野球に詳しい方の理解と異なる場合があります。