素振りとはいえ、ただバットを振るだけは、効果が高くありません。
効果の高くなる素振りの方法と道具を紹介したいと思います。
素振り100回のやり方
素振りはただ振れば良いのではなく、意図してスイングするか、しないかで効果は変わって来ます。
※素振りの練習方法はたくさんありますが、お母さん向けに、子供にも説明しやすい方法(一例)をご紹介します。
野球の場合、高さが「高め・真ん中・低め」、コースが「内角・真ん中・外角」となり、その組み合わせは9通りです。
① ど真ん中(高さもコースも真ん中)
② 真ん中高め
③ 真ん中低め
④ 内角低め
⑤ 内角真ん中
⑥ 内角高め
⑦ 外角高め
⑧ 外角真ん中
⑨ 外角低め
⑩ 自分の好きなコース
をそれぞれ10回ずつで、合計100回です。
①~⑨の順番は好きな順番で良いですが、最後は、自分の好きなコース、得意なコースで終わるのが良いと思います。「良い形でフィニッシュ」するのがオススメです。
※それぞれ10回のところを5回にすれば、50回のメニューになります。
素振りに便利な道具
素振りの目的の一つは、自分が思っているところをスイングできるようになること、です。
この「自分が思っているところをスイングする」ことが難しいのですが、思ったところにスイングできていることを自分自身で確認できる練習が効果的です。
自分でコースや高さを調整できるため、小学生でも使用しやすいと思います。
また、壊れても安価にスペアを準備できることも良いと思います。
実際に打ってみる
バッティング練習では、実際に打つことが一番良いですが、
- ストライクの場所に投げにくい
- 打球を拾うのが大変
- 打った感覚も大事にしたい
上記を考慮すると、コントロールしやすく、あまり飛ばない、打球として確認できる、この要素を満たす必要があります。
バトミントンのシャトルを使用する練習は有名で効果があると思います。バトミントンのクラブからバトミントンでは使用できないシャトルをもらえるのであれば、コスト面では良いと思います。但し、ボールではないため、打球としての確認が難しい点があります。
一方で、野球の練習道具として「購入する」のであれば、「打球として確認できる」点でシャトルよりもボールのほうが良いです。
こちらは「風に弱い」の弱点がありますが、それ以外は問題がなく、ボールの大きさが本物とほぼ同じ、子供達もバッティングした感触が強く、オススメです。
試合前に使用しているチームもあります。
トレーニングバットの使用
小学生のうちは、ナチュラルウエイトでの負荷を通じて、筋力アップ、体力アップが望ましいです。
その点では重さのあるトレーニングバット(マスコットバット)は、まだ不要と考えます。小学生のうちは、普段自分が試合で使用するバットを振ることで良いと思います。
その意味では、リングも同じですね。
本来、バッティングの直前に重いバットで負荷を強くかけることは、科学的には正しいそうです。そのため、プロの選手は試合でバッターボックスに入る前にトレーニングバットやリングを使用しています。
少年野球では、次のバッターは「ネクストバッターズサークルで座って待つ」ことがルールです。「試合中に使用できる環境がない」ことがプロ野球と少年野球の違いになります。
まとめ
素振り100回の1例を紹介しましたが、コースを自分で考えながら素振りをすることは効果が比較的高いと思います。
ただ振るのではなく、道具を活用することで、より効果の高い練習になると思います。
重いバットを使用する練習は、小学生のうちは必要性が高くありません。
〈この記事について〉
私自身の指導者経験から、少年野球を応援するお母さんの目線での記載になっていますので、野球に詳しい方の理解と異なる場合があります。