バントには「犠牲バント」と呼ばれる送りバントの他に、様々な「応用編」に該当するプレーがあります。
少年野球でも見られるプレーを紹介したいと思います。
セーフティバント
WBCのイタリア戦で大谷選手がセーフティバントを決めた場面がありましたが、相手のスキをついて、自分も1塁セーフを狙うバントがセーフティバントです。
少年野球では、守備側の送球やバントの準備に弱点がある場合もあり、そのスキをつくセーフティバントが効果的なことがあります。
野球センスのある選手は、大谷選手のように自ら相手のスキを見つけて、そのスキを狙ってセーフティバントをしてきます。このようなプレーをする選手は、相手をよく観察しており、中学、高校とずっと活躍している選手が多いです。
スクイズ
スクイズは、ランナー3塁の場面で、バントで確実にゴロを転がし、その間に得点を狙うプレーです。
バントのゴロの処理の間にホームインする必要があるため、多くの場合、3塁ランナーはバントが決まる前、ピッチャーの投球と同時にスタートすることになります。
つまり、バントが空振りすると大事な3塁ランナーがアウトになってしまうリスクの高い作戦になります。
少年野球では小柄な力の弱い選手でも、得点の可能性があるプレーとして大事なプレーになります。
2ランスクイズ
最近ではプロ野球や高校野球でも見かける場面がありますが、本来はあまり見ることが難しいビッグプレーです。
ランナーが2塁3塁の場面で、1つのバントで3塁ランナーに加えて一気に2塁ランナーもホームインする2得点を狙うスクイズです。
少年野球では守備側送球の強さよりも攻撃側のランナーの脚力が勝ることが多いため、この2ランスクイズをチームの切り札として使用するチームもあり、実際に効果の高い作戦です。
まとめ
バントは使用する場面を選ぶことで、成功した場合の相手へのダメージが大きい作戦となります。
相手のスキを見つけて選手が狙うセーフティバントもありますが、少年野球では、監督の指示による相手守備の弱点を狙い撃つ形での執拗なバント攻めは、できれば見たくないですね。
〈この記事について〉
私自身の指導者経験から、少年野球を応援するお母さんの目線での記載になっていますので、野球に詳しい方の理解と異なる場合があります。