夏の高校野球が開幕しました。
小学生、少年野球ママがテレビで野球観戦をする上で、最低限知っておくと「より面白くなる」プレーを紹介します。
スクイズ
スクイズは、ランナー3塁の場面で、バントで確実にゴロを転がし、その間に得点を狙うプレーです。
バントのゴロの処理の間にホームインする必要があるため、多くの場合、3塁ランナーはバントが決まる前、ピッチャーの投球と同時にスタートすることになります。
「1点が欲しい」場面で採用されるプレーですが、バントが空振りすると大事な3塁ランナーがアウトになってしまうリスクの高い作戦になります。
守備側は、スクイズがやりにくくするために大きく外したボールを投げたり、牽制球を投げてバッターやランナーの動きを確認したりします。
※少年野球では小柄な力の弱い選手でも、得点の可能性があるプレーで、大事なプレーになります。
送りバント
送りバントは、ランナーを確実に得点圏(2塁、3塁)に進めるプレーです。
送りバントが選ばれる場面では、ランナーを確実に進めることが優先されるため、バッターは手堅いバントが求められます。
攻撃的なチーム、バッターのスキルが高い場合、ライン際にバントを行い、自分自身もランナーに残るブレーをしてきます。
守備側は、ランナーをアウトにするため、チャージ(1塁手や3塁手がバッターに向けてダッシュ)し、バントの打球を素早く処理しようとします。
※少年野球では、2塁への進塁は盗塁のほうが効果的のため、2塁への送りバントはほとんど行われません。
タッチアップ
タッチアップは、主に外野フライで、守備側の捕球と同時に、塁上からランナーが進塁するプレーです。
発生するアウトカウントは0アウト、1アウト(フライを捕球した時点で1アウトのため、2アウトからは発生しないプレーです)。
ランナーが3塁の場合に、外野フライの時にタッチアップが行われ、ホームインを観戦狙います。
ランナーが2塁の場合は、ライトフライの時にタッチアップを行い、3塁への進塁を狙います。(3塁への送球の関係で、レフトフライではタッチアップを行いません)
守備側は、定位置から浅めのフライの場合は、タッチアップを阻止するため、外野手の送球(肩)の強さ・正確さが求められます。
※少年野球でも、タッチアップは高校野球と同じ場面で行われます。
まとめ
少年野球でも高校野球でも発生するプレーを紹介しました。
この3つのプレーを理解して、高校野球を観戦できると、より楽しくなると思いますし、少年野球のプレーにも活かせると思います。
〈この記事について〉
私自身の指導者経験から、少年野球を応援するお母さんの目線での記載になっていますので、野球に詳しい方の理解と異なる場合があります。