春休みの期間中は、テレビで高校野球観戦する機会もあります。少年野球にも通じるスクイズの攻防についてポイントを書いてみたいと思います。
少年野球でも行われるスクイズ
少年野球と高校野球では野球のレベルが違うため、全てのプレーが参考になるわけではありませんが、参考となりやすいのはスクイズだと思います。
少年野球では盗塁のほうが送りバントよりもリスクが低い場合が多いため、盗塁のリスクのほうがリスクが高い高校野球と違います。
一方で、ランナー3塁で得点を狙う場面においては、少年野球・高校野球ともにスクイズは有効な作戦です。
少年野球の目線で高校野球を観戦する場合、スクイズがあるのか、ないのか?を考えることは、実際の試合でも「試合勘」として活きる場面が出てきます。
スクイズとは
スクイズは、ランナーが3塁にいる場面で実行されるバントです。
【攻撃側】
- 3塁ランナーは、ピッチャーが投げると同時にスタートして、本塁を狙います
- バッターは3塁ランナーがアウトにならないように、バントを実行します。
【守備側】
- 守る側のバッテリーは、スクイズを警戒してわざと大きく外れるボールを投げ、バッターのバントの空振りを狙います。
- バッターのバントがフライになるように、高めの直球を投げます。
攻撃側と守備側でそれぞれ狙いがあり、その駆け引きがポイントになります。
スクイズが採用される場面
攻撃側がスクイズを採用する場面は、「確実に1点を狙いたい」場面ですが、以下のような状況が「確実に1点を狙いたい」場面となります。
- 同点や1点差など、点差がない場合
- 先制点となる場合
- 3点差で勝っていて、もう1点とると「ダメ押し」となる場合
スクイズが採用されるカウント
攻撃側がスクイズを採用するカウントは、相手が大きく外すボールを投げない場合です。ここに攻撃側と守備側の駆け引きがあります。
- 初球
- 2ボール(0ストライク、1ストライクの場合)
がスクイズ可能性が高いカウントです。
スクイズを見送る場面
攻撃側がスクイズを行わない場面は、以下の通りです。
- ピッチャーのコントロールが乱れている場合(四球が期待できる場合)
- カウント3ボール(四球が期待できる場合)
- カウント2ストライク(スリーバント失敗アウトの可能性がある)
- 点差が離れて負けている場合(バッターの1アウトがもったいない)
スクイズを予想しよう
上記の「スクイズが採用される場面」「スクイズが採用されるカウント」「スクイズを見送る場面」を総合的に考えながら、攻撃側がどのタイミングでスクイズをするのか?予想すると、高校野球観戦がグッと楽しくなります。
当然、野球ファンの多くはスクイズの攻防の魅力を知っていますので、テレビ、ラジオの解説者もスクイズの可能性について言及します。
この解説を参考にしながら、スクイズを予想すると良いです。必ず、少年野球の試合の試合勘として活きる場面がでてきます。
まとめ
少年野球と高校野球で共通する作戦の一つがスクイズです。
スクイズの攻防を予想しながら高校野球観戦することで、野球観が養われることになり、少年野球でも役に立つ場面が出てきます。
〈この記事について〉
私自身の指導者経験から、少年野球を応援するお母さんの目線での記載になっていますので、野球に詳しい方の理解と異なる場合があります。