ボールの投げ方、なんとなく違うような気がするのだけど。。。
お母さんでも指摘できる投げ方のポイントである「ヒジの高さ」を分かりやすく説明したいと思います。
- 肘の高さは怪我の防止に直結する
- 肘を高くして投げることを強要しない
- 帽子の位置からボールを投げよう
- チェックポイント:ボール位置を確認しよう
- ワンポイントアドバイス:小学生は遠くにボールを投げたい
- まとめ
肘の高さは怪我の防止に直結する
ボールを投げる「投球フォーム」について、「肘の高さ」を指摘する指導者がいると思います。
肘の高さを維持できないまま、投げ続けると肩や肘に無理な力がかかるため、怪我の可能性が高まります。そのため、投げ方、フォームが決まっていない初心者、低学年の指導者では、確認が必要な重要なポイントです。
※野球肘に関する情報は、専門家の情報を確認してください※
肘を高くして投げることを強要しない
肘の高さを維持できない投球フォームは怪我の可能性が高まるため、怪我の可能性の低いフォームに改善することが必要です。
小学生に「肘を高くして投げる」ことをそのまま伝えてしまうと、肩の力で肘を上げる場合が多く、結果として、肩の可動域が小さくなり、こちらも怪我の可能性を高めてしまいます。
そのため、特に小学生には「肘を高くして投げる」こと"だけ"を強要しないことが重要になります。
肘の高さだけを意識させずに、肘の位置が高い投球フォームを身につけることが重要になります。
帽子の位置からボールを投げよう
「結果として肘を高い位置で使えている投球フォーム」は、ボールのリリースポイントが高くなります。
これを小学生が理解できる形で説明するのであれば「帽子の高さからボールを投げよう」になります。
肘の高さが不十分な投球フォームの場合、ボールの位置が耳のあたりになる場合がほとんどです。
ボールの位置を高くする意識であれば、肩と肘を含む腕全体を意識することができ、肘だけを高くする意識=肩の可動域が小さくなる問題を解決しやすいです。
チェックポイント:ボール位置を確認しよう
お母さんが投球フォームから肘の高さを確認することは、非常に難しいと思います。
お母さんでも確認できるチェックポイントは「ボールの位置」です。
◯:帽子の位置からボールを投げている
X:耳のあたりからボールを投げている
伝え方も「帽子の高さからボールを投げる」で良いと思います。
ワンポイントアドバイス:小学生は遠くにボールを投げたい
野球をしている小学生、ほとんど全員がボールを遠くに投げたいと思っています。
ワンポイントアドバイスは、その心理を上手に使って、肘を高くする方法です。
「遠くに投げるのであれば、ボールを高い位置で離したほうがいいと思わない?」
ボールを離す位置(リリースポイント)が高い・低いでどちらが遠くに飛びそうか?小学生の低学年でも、なんとなく分かります。
この心理と理解を使って、リリースポイントを高くする=肘の位置を高くすることを実現してみてください。
まとめ
肘の位置が低い投球フォームは怪我の可能性が高まるため、フォームの改善が必要です。
小学生には、肘の高さだけを意識させると肩に力が入るため、こちらも怪我の可能性が高くなります。
結果として肘の位置の高い投球フォームに導くことが重要で、投げる時のボールの位置を「帽子の位置」に意識させ、肩と肘を含む腕全体を使うことで、肩と肘の怪我の可能性を低くすることが重要です。
〈この記事について〉
私自身の指導者経験から、少年野球を応援するお母さんの目線での記載になっていますので、野球に詳しい方の理解と異なる場合があります。