夏休みも終わり、6年生にとっては最後の大会が近づいてきます。
中学生へのステップアップを考えながら、練習をしていきたいですね。
少年野球の仕上げの時期
夏休みが終わり、6年生にとっては秋の大会へ向け練習している時期です。
中学野球と少年野球の違いを理解しながら練習すれば、中学生になった時にアドバンテージを得ることができます。
少年野球でできる、中学野球の準備を考えていきたいと思います。
変化球対応
中学野球と少年野球の一番の違いは、変化球の有無です。
変化球の軌道は、経験によって体感・理解できるため、変化球対応そのものを少年野球で準備することは難しいです。
変化球は直球とスピードが違うため、バットを振るタイミングを柔軟に調整する必要があります。
バットを「一本調子で振らない」ことが大事になり、少年野球のバッティング練習時に、ただ気持ち良くスイングするのではなく、センター返しや流し打ちの練習をしておくと、変化球対応につながります。
バント
中学野球と少年野球の違いの一つは、グランドの大きさです。
少年用から大人用に変わります。
ピッチャーの投げる距離が16mから18.44mになり、ベース間の距離も長くなります。
一方で体が一気に大きくなり、走るスピードも速くなりますが、それ以上に投げるボールの速さがグンと速ります。
ランナーが走る時間(ベース間の距離も長くなり、走る速さも速くなる)とボールが届く時間(投げる距離は長くなるが、それ以上にボールを速く投げることができるようになる)に差が出るため、盗塁の成功率が下がります。
つまり、少年野球に比べて、送りバントの重要性が高まります。
特に、成長期の男子の場合、体の大きさが大きく違うため中学1年、2年のうちは、バントができるか?で監督からの評価が変わってきます。
そのため、少年野球のうちに、バントができるようになると良いです。
バットの重さ
少年野球では80cm以下の少年用のバットを使用している選手もいると思いますが、中学野球では大人と同じバットを振るようになります。
この時期から少年用のバットから大人用の軽いバットにステップアップすることも効果的です。
長さが82cm~84cmの大人用の軽いバットで練習しておけば、中学野球にも慣れやすいうえ、早く慣れてしまえば、秋の大会でも活躍できるはずです。
まとめ
少年野球と中学野球の違いは、変化球の有無、投げるボールの速さ、バットの重さになります。
この時期にセンター返しや流し打ち、バント、バット長さの調整をしておくと、中学野球の準備ができると思います。
〈この記事について〉
私自身の指導者経験から、少年野球を応援するお母さんの目線での記載になっていますので、野球に詳しい方の理解と異なる場合があります。