高校野球はトーナメント戦のため、1点を争う攻防になります。
テレビ解説でも触れる、守備位置について説明してみたいと思います。
守備位置のパターンは多くない
小学生目線での高校野球観戦であれば、覚えておく守備位置のパターン多くはありません。
- 内野の前進守備
- 内野の中間守備
- 外野の前進守備
- 外野の深め
極端な守備体勢を選択しない場合は「定位置」と呼びます。
※左打者の場合のレフトの守備位置など細かい点もありますが、小学生とお母さんがテレビで高校野球観戦する目線での説明のため、今回はこの点には触れません。
定位置を含めた5つを知っていれば、十分に観戦ができると思います。
内野の前進守備
内野手が定位置よりも前に守り、内野ゴロを素早くバックホームすることで3塁ランナーのホームインを防ぐことが目的になります。
試合の終盤、接戦で1点も相手に与えられない場合や、試合の中盤、これ以上点差をつけたくない場合に採用します。
定位置よりも前で守るため、間を抜けるヒットが増えるなど、リスクも高い守備位置です。
リスクがあっても1点を守ることを重視する場面ですので、試合の勝負どころと考えて試合を観戦すると良いと思います。
内野の中間守備
内野手が通常よりも前に守るものの、バックホームとダブルプレーの両方を狙う守備位置です。
ノーアウト、または1アウト満塁の場合に採用され、守備側が1点の失点よりも、ダブルプレーによる2アウトを優先している場面です。
守備側が点差に余裕がある状態で勝っている場面など、守備側に余力があると考えて試合観戦すると良いと思います。
外野の前進守備
外野手が通常よりも前に守り、2塁ランナーのホームインを防ぐ守備位置です。
ポイントは2塁ランナーのホームインを防ぐことが目的で、3塁ランナーが対象となる内野手と狙いが違うことがポイントです。
例えばランナー1塁、3塁の場合、内野手は前進守備をしても外野手は定位置となる場合があります。
前進守備すると、定位置であれば捕れる打球が捕れないリスクもあり、内野と同様にリスクが高くても1点を防ぎたい勝負どころで採用されます。
外野の深め
外野手が通常よりも深く、後ろで守り、2塁打以上の長打や大量失点を防ぐことを目的とした守備位置です。
この守備位置はリスクが低く、大量失点を防ぎたい場面などで採用され、4番バッターなどの強打者の場合や、点差のある場面での守備位置となります。
リスクの高い守備位置を採用しなくてもよい試合の序盤では、よく耳にする守備位置になります。
まとめ
守備位置によって、守備側が何を狙っているのか?が分かるようになります。
内野、外野ともに前進守備はリスクがあっても1点を防ぐ場面で採用される守備位置となり、勝負どころになります。
内野が中間守備をする場合は、一般的には守備側にまだ余力があると読み取ることができます。
〈この記事について〉
私自身の指導者経験から、少年野球を応援するお母さんの目線での記載になっていますので、野球に詳しい方の理解と異なる場合があります。