冬場のトレーニングにロングティーを取り入れることを説明したいと思います。
プロでも取り入れている練習「ロングティー」
ロングティーは、ネットを張らないティーバッティングです。
普段はあまり練習に取り入れませんが、冬場に取り入れると効果の高い練習と考えています。
プロ野球のキャンプなどでもロングティーを取り入れている選手、チームがあります。
ロングティーでは
- ボールのスピードがなく、反動がないため、自力でボールを飛ばす必要がある
- 打球の方向と飛距離が分かる
- ライナーなのかフライなのか、が分かる
のメリットがあります。
反動がないため、自力でボールを飛ばす必要がある
ピッチャーの投げるボールを打ち返す訳ではないため、打球の勢い、飛距離=自分の力となります。
この時、大事なのは、ただ腕の力だけでパットを振るのではなく、下半身も使った全身の力を活かしたスイングをすると、打球が飛ぶことを感じることです。
また、バットの芯で打った打球と、芯を外した打球の差もあり、その感覚を得ることも大事になってきます。
打球の方向が分かる
ネットに向けて打つ場合と違い、打球の方向と飛距離が分かる点が良い点です。
いい当たりが全てファールになっている場合など、ネットに向けて打っても分かりにくいものが見えてきます。
バットをどのあたりでミートすれば、センター方向に打球が飛ぶ、などの感覚を身につけるのは、ネットに向けて打つ通常のティーバッティングよりも効果的と思います。
打球の飛距離が分かる
飛距離が分かるため、飛距離が足りない課題が見えてきます。
打球の飛距離は、バットの速さXバットの重さの関係性です。
- 打球が遅い=スイングスピードが遅い
- 打球が一定しない=ミートポイントがズレている
いずれも「バットが重い」に課題があり、バットを思い通りに振るための体力づくりが必要です。
ライナーとフライの違いが分かる
ネットに向けた通常のティーバッティングでもなんとなく分かりますが、ロングティーのほうが顕著に分かります。
当然フライよりもライナーのほうがヒットの可能性が高いですが、これは、バッターのタイプにより見極める必要があり、フライが全部ダメではありません。
フライでも飛距離の出るものと、内野フライのように飛距離が出ないものがあり、当然内野フライのようなフライはダメです。
まとめ
ロングティーは様々な効果がありますが、オンシーズンの練習には時間の使い方がもったいない面があります。
冬場のトレーニングに取れ入れることで、体力づくりと野球以外の単調な練習へのアクセントとして取り入れてみてはいかがでしょうか?
〈この記事について〉
私自身の指導者経験から、少年野球を応援するお母さんの目線での記載になっていますので、野球に詳しい方の理解と異なる場合があります。