気温が上昇すると、熱中症が心配ですね。
熱中症が疑われる場合のグランドでの対処方法を説明してみます。
うつむいている選手は危険信号
野球の場合、攻撃側と守備側では、体への負担が違います。試合・練習共通で、攻撃中やバッティング練習中に熱中症で体調を崩す選手は少ないです。
試合でも練習でも、長時間の守備(バッティング練習中の守備メンバーを含む)の時に体調が変化します。
特に、両手を膝に当て、うつむいている選手は、体調がギリギリになっている場合が多いため、注意して観察しましょう。
まずは日陰などの涼しい場所に移動する
体調に異変のある選手があれば、まず日陰などの涼しい場所に移動しましょう。
その上で様々な応急処置などの判断を行うと良いです。
応急処置などは専門家の情報を参考に適切な対応を行うことが大事です。
野球ならではの応急処置
他のスポーツに比べると、野球はユニフォームなどで全身が着衣される点が特徴です。
特にベルトやストッキングなど、体を締めつけているものがあります。
- ベルトを緩める
- ストッキング(アンダーストッキングも)を脱ぐ
- スパイクなどの靴を脱ぐ
- ユニフォームの上着を脱ぐ
を行いましょう。
熱中症の疑いの場合は、ベルトを外したり、ストッキングを脱いだりする体力も残っていない場合が多く、積極的に支援して、脱がしてあげるなどの対応が重要です。
※体を冷やしたり、水分補給を行うことなど、一般的な応急処置も実施してください。
熱中症の予防
熱中症は「熱中症とは、高温多湿な環境に、私たちの身体が適応できないことで生じるさまざまな症状の総称」とされています。
野球の場合では、
- 体温調整の機能の高いアンダーシャツを使用する
- こまめに水分、塩分を補給する
- 休憩はなるべく涼しい場所で十分に行う
- 冷却グッズなどを有効に活用する
ことが有効です。
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ポジションではキャッチャーが危険
守備の負担も大きい上に、ユニフォームの上からプロテクターなどの防具を着用するキャッチャーは、特に熱中症発症のリスクが高くなっています。
最近の少年野球では、夏場の熱中症対策としてお母さんがベンチ入りできることが多くなってきましたが、キャッチャーのお母さんは必ずベンチ入りして欲しいです。
まだ小学生ですが、男の子です。よそのお母さんに遠慮して、十分に体調や気持ちを伝えることが難しい場合もあります。
特にキャッチャーは責任感の強い選手が多いポジションのため、熱中症などの場合でも無理をしたり、よそのお母さんに自分の体調に関するお願いしないことがあります。
そのため、子供達に「遠慮しなくて良い」と伝えるのではなく、遠慮する必要のない体制を準備することが大人の役割だと思います。
※ピッチャーも負担が大きいため、バッテリーのお母さん2名がベンチに入ることが一番チームとして良いと思います。
まとめ
野球は熱中症になりやすいスポーツです。
熱中症の疑いがある場合は、特にユニフォームやベルト、ストッキングなどを脱がせて、体を緩めることが、野球では特徴的な対処になります。
体温調整機能の高いアンダーシャツを使用するなど、予防にも十分に留意しましょう。
ポジションではキャッチャーのリスクが高いため、ベンチ入りできる場合は、キャッチャーの選手のお母さんがベンチ入りすることが大事になります。
〈この記事について〉
私自身の指導者経験から、少年野球を応援するお母さんの目線での記載になっていますので、野球に詳しい方の理解と異なる場合があります。