ここ数年、夏の暑さは「暑い」では済まされないレベルになっています。
こうした状況を受けて、2026年6月、全日本軟式野球連盟(全軟連)は各支部や登録チームに対し、熱中症事故防止を徹底するための通知を発表しました。
今回は、その内容を分かりやすく解説します

全軟連が示した8つの熱中症対策
全日本軟式野球連盟(全軟連)は「2026年事業実施における熱中症事故防止について」とする文書を6月17日に公式ホームページに掲載しました。
「安全を最優先とした大会、チーム活動の実施をお願い致します」とし、大会運営時の熱中症予防対策として8項目を記しています。
- 医師・看護師・BLS(一時救命処置)資格保持者らの配置
- 試合実施時間の工夫(一日で最も気温の上がる時間帯を避けるなど、12時~16時は試合実施禁止など)
- 開閉会式等の式典の簡素化や時間短縮に努める(状況により式典の中止を推奨、式典プログラムの変更・工夫や式典中の飲料持参など)
- イニング間に給水タイムを設ける(最低5分間)
- 守備時間が20分(目安)を経過した場合、給水タイムを設ける(最低5分間)
- 給水タイム時は選手、審判員はベンチなど屋内で休養を取る
- チームベンチ内に給水要員らを配置し、選手対応を行う
- ダブルヘッダーの禁止
2026年事業実施における熱中症事故防止について(通知)|ニュース|公益財団法人 全日本軟式野球連盟
注目の取り組み
今回の内容で、影響の大きい項目を解説します。
ダブルヘッダーの禁止
これまでは1日に2試合行う大会もありました。
しかし夏場は、
- 試合
- 待機時間
- 次の試合
と長時間屋外にいることで体力が大きく消耗します。
そのため全軟連は、原則としてダブルヘッダーを行わない方針を示しています。
十分な水分補給と休憩
イニング間に5分の給水タイムを設けたり、守備時間が長くなる場合の給水タイムの導入など、十分な水分補給を意図した取り組みが導入されています。
開会式・閉会式の簡素化
式典自体の短縮化、簡素化に加えて、開催時間への配慮についても言及しています。
新しい熱中症対策へ向けた準備
十分な飲料の準備と飲みすぎへの配慮
水分補給の機会が増えるため、自然と水分を飲む量が増えます。
十分な飲料の確保も必要ですが、水分の取りすぎによるパフォーマンスの低下や、塩分不足の問題など、小学生だけでは「飲みすぎ」になるところは、大人が対応する必要があります。
暑さ指数(WBGT)への理解
気温だけでなく、
- 湿度
- 日差し
- 地面からの照り返し
まで考慮した指標で、現在のスポーツ現場では熱中症予防の基準として広く使われ始めました。正しく理解して、熱中症リスクの高さを正しく理解しましょう。
水分補給以外の熱中症対策
- 朝食を食べる
- 塩分を補給する
- 睡眠不足を防ぐ
- 体調不良をガマンしない
これらは当たり前ですが、なかなか十分な対応が難しいこともあります。
熱中症は命に関わる重大事故の認識で、無理をしないことがとても重要です。
まとめ
年々、気温が高くなり、ユニフォームを着用して屋外で運動する野球は、熱中症のリスクが高いスポーツです。
リスクは正しく対処することで低減することが可能です。
大人が正しい理解と適切な行動をとることで、子供たちの熱中症の発症を少しでも減らせると良いですね。
「頑張ること」と同じくらい「がまんしない」「休むこと」が重要になっています。
〈この記事について〉
私自身の指導者経験から、少年野球を応援するお母さんの目線での記載になっていますので、野球に詳しい方の理解と異なる場合があります。