キャッチボールのとき、チームごとにお父さんコーチがバックアップに入る、入らないがあると思います。この点について、メリットとデメリットを整理したいと思います。
メリットとデメリットを理解しよう
キャッチボールの時にボール拾いのバックアップをする、しないで様々な意見があります。
お父さんコーチと話をした経験では、だいたい以下の論点になりました。
- 緊張感のあるキャッチボールをするために、バックアップはいらない
- 暴投や捕り損ねても、すぐに体が反応しない
この論点はいずれも、バックアップをすることによる「デメリット」で、正しい意見と思います。
ただ、バックアップをする「メリット」について、お父さんコーチから意見を聞くことは多くはありません。
バックアップのメリット
キャッチボール時に、バックアップするメリットは、「ボールを拾いに行く時間が少なくなり、キャッチボール自体の時間が増える」です。
特に4年生以下同士でのキャッチボールでは、キャッチボールの時間よりもボール拾いの時間が長くなってしまいます。
つまり、キャッチボール自体を十分にできないレベルのうちは、大人のバックアップが有効です。
チームの成熟度によって、それが5年生、6年生まで続くことになりますが、どこかで卒業してほしいですね。
また、限られた時間でアップを行う試合前のキャッチボールでは、バックアップのメリットが大きく、6年生でも意味があると考えます。
※県大会などの上位大会では、グランドに入ることができるコーチ数に限りがあり、バックアップをすることが難しい場合がありますが、上位大会に出るチームはキャッチボールの水準が高く、バックアップをあまり必要としません。
バックアップのデメリット
バックアップのデメリットは、前記のとおり、選手が「(バックアップの大人が)捕ってくれる」と油断し、体が反応しないことです。
キャッチボールのレベルがある程度になった場合、体の反応を上げるために、バックアップ外すことの検討が必要と思います。
その場合に、「キャッチボールのレベルが上がったこと」「試合に向けて体の反応を引き上げ、更にレベルアップすること」を伝えると、子供達も意図を理解し、緊張感のあるキャッチボールができるようになると思います。
- チーム内でレベルの高低があるため、まだキャッチボールの水準が低く、「捕る」「投げる」を数多く経験すべきメンバーには、バックアップをつける
- 練習時間が限られていて、キャッチボールを手早く終わらせる必要がある
このような場合は、例外的にバックアップをつけるなど、柔軟な対応が必要です。
バックアップ時のひと工夫
バックアップする大人は、予備ボールを1つ持つことをオススメします。
バックアップのメリットは「キャッチボール自体の時間を増やす」ことです。大人がボール拾いに入る前に、選手に予備ボールを渡してから、ボール拾いに行きましょう。
この1アクションで、ずいぶんと効率が変わってきます。
雨の日などは、タオルを持ちながらやるなど、少しでも子供達が野球に集中できる環境をつくることを考えると良いと思います。
まとめ
キャッチボールのボール拾い(バックアップ)には、メリットとデメリットがあります。
キャッチボール自体の時間を必要とする場面では、バックアップのメリットがあり、低学年や時間の限られる試合前のキャッチボールでは有効です。
体の反応を高める意味でも、バックアップを外すことも重要ですが、伝え方を工夫することで、子供達の目線も変わってきます。
バックアップをする場合、予備のボールを持つことで効率が高まります。
〈この記事について〉
私自身の指導者経験から、少年野球を応援するお母さんの目線での記載になっていますので、野球に詳しい方の理解と異なる場合があります。